「国を愛せないヤツが学校を愛せるのか」
たまにはこの手もエントリもね。文字だけではアレなので、写真を適当に挟んでおきます。
前振り
高井戸で会議に出てきました。高校の同窓会の理事会です。母校は昭和20年代の創立ですからかなりの歴史がある。歴史ある学校の同窓会の多くが同じだと思いますが、多くの理事が高齢者(失礼!)の男性です。20代で理事をやってるのは私みたいな変人でしょう。
日本の先行きも危ういわけですが、我が同窓会も危ない。「財政的に遠からず持続できないのは明らかだ」ということで会議がもたれたわけです。日本国と同じですね。
「国を愛せないヤツが学校を愛せるのか」こういう趣旨のことを仰った方がいました。その方は理路整然としているし話に説得力はあるし、若い私が言うのは烏滸がましいですが「出来る」方なんだと思います。
会議の後、居酒屋で10人程度でしょうか。呑みました。明日じゃないや今日は総選挙ですから政治の話題にもなります。彼は中国の動き、中国が国際社会において覇権国となることに相当な危機感を持っているようでした。その文脈で、民主党の外国人参政権を認める政策に対して反対をしました。なるほど、これは一つの面からは筋道は通っている話です。端的に言えば、「中国人に牛耳られますよ」というわけです。
参政権を認めるならばその可能性はあります。実際に移民の割合が多い国では移民の利害が政策に反映されて、それはいい意味でも悪い意味でも問題になっています。
それって全体主義と通底しているんじゃないと思う。
でも、私は別の面から反論しようと思いました。うまく反論できなかったのですが....。前振りがなくなりましたが、そのことを書きたかったのです。
日本ではこれから地方分権が進むと私は考えています。ようは、「国は安全保障や外交などのコアに専念します、共同体(どの程度の行政単位なのかとかは置いておいて)のことは自分たちでやりなさい」という話です。そうして、「教育も福祉も自分たちでやります」となれば人々が政治にコミットする場面は高まるでしょう。地方の権限が増えれば増えるほど地方の政治の動きが個人の生活にダイレクトに跳ね返るはずです。政治が身近になります。身近になるというのは、「私的」になると言ってもいいと思います。マクロ(国)じゃなくてミクロ(地方)とも言えます。
一方で、「中国の覇権がどうのこうの」というのは国際的な話。一国レベル、マクロレベルの話です。
学校も国立は別ですが、やはり地方の各共同体のレベル。「私的」に近いしミクロです。そして、愛校心は「私的」な問題です。それとマクロな国レベルの愛国心を同列に扱っていいのでしょうか。
先ほども書いたように、今の地方分権の議論は「国は最小国家の方向に進み、コアなサービス以外は各地方でやってください」というものでしょう。国というレイヤーの上に各地方(共同体)がのっかているという状況です。ならば下部レイヤーの国は上にのっかている地方をコントロールできるます。機能も明確に分離できるはずです。「共同体が外国人に乗っ取られて国が危うくなる」ならそれは国がシステム的に法律などでコントロールすればよい。
その上で、地方参政権は基本的に国レベルには関わらない範囲で外国人にも開かれるべきです。「ミクロな問題にはどんどんコミットしてください。でもマクロな領域はここは日本国なので日本人が決めます」と。
「国を愛せないヤツが学校を愛せるのか」「地方参政権を与えると外国人に牛耳られますよ」というのは、ミクロをマクロに統合してしまったように私には聞こえました。「愛国心はないけど愛校心はある」は成立するはずです。それをイコールに捉えるのは私的なレベルを国家レベルに統合するということ。それって、どっかで見た「総動員体制」や「全体主義」と根っこは同じではないでしょうか。『「私」から「国家」へ』ここには飛躍があって、その飛躍は非常に危険なのではないか。そんなことを会議や居酒屋で思ったのでした。




















とても興味深く読ませていただきました。非常に面白い&鋭い考察です。「ミクロとマクロの統合」って危険なんだな、と改めて考えさせられました。不安や相手の正義感を煽る手段ってのは全体主義者の特徴じゃないでしょうか。
「全ての女性を愛せないやつが自分の彼女を愛せるか」と言われても、困りますよね。
ごめんなさい! 誤って未承認にコメントを設定してしまいました。今気づきました。重ねてごめんなさい。
「ミクロのレベルとマクロのレベルの区別」は大切なのですが、結合したり混同している場面が時折見受けられると思います。家族愛から愛国心まで話を持ってい合った政治家もいましたし。
> 不安や相手の正義感を煽る手段ってのは全体主義者の特徴
私も同感です。ベタかもしれませんが「危ないよ!」と危機感や不安感を煽るのではなく、「不安感を感じる相手」とコミュニケーションを図ってるべきなんだと思います。