NHKキャンパスミーティングに参加してきた
武蔵大学でNHKキャンパスミーティングというイベントが行われたので参加してきました。
- 武蔵大学イベント情報
- みなさまの声にお応えします そのうち情報が掲載されるはず
NHKは顧客満足度向上のため「ふれあいミーティング」で視聴者から要望や意見を直接聞いているそうです。ネーミングからもそんな感じがしますが、参加世代に10代、20代がいない。上の世代(特に高齢者層)はNHKを信頼しているし番組も見てくれている。でもいつまでも見てくれて受信料を払ってくれるわけではない。僕らの世代は今後、受信料負担の中核を担うことになります。そして僕らの世代はTV離れが叫ばれ、NHKはそもそも人気がない。このまま放置しておくと、受信料を払ってくれないかもしれない。ということで、「学生から意見を聞きましょう」となり開かれたのがNHKキャンパス・ミーティング@武蔵大学ということのようです。
ミーティングのプログラムは以下
- 役員の自己紹介
- グループディスカッション
- サラリーマンNEOのディレクター吉田照幸さんの講演
最後の吉田ディレクターの講演の内容はまた今度書きます。
大学生とNHKのミーティングは北海道薬科大学で数年前に行われていたようです。しかし、NHKによると経営委員と理事の双方が揃って大学生と会うのは今回が初めてとのことでした。
出席者
理事(執行側・生え抜き)
括弧内は担当
- 溝口明秀理事(関連事業統括、コンテンツ展開)
- 八幡恒二理事(コンプライアンス統括)
- 関根均理事(人事、労務、総務統括、環境経営推進)
- 黒木隆男理事(放送総局福総局長、放送統括補佐)
参考:NHKの理事紹介ページ
経営委員(意思決定、管理監督側・民間登用)
括弧内は兼務や出身
- 岩崎芳史委員(監査委員・三井不動産販売(株)相談役)
- 井原理代委員(監査委員・元香川大学経済学部長など)
- 桑野和泉委員(玉の湯代表取締役社長)
- 小林英明委員(監査委員・弁護士・小林総合法律事務所 代表)
参考:NHK経営委員紹介ページ
司会者
学生
- 武蔵大学、立教大学、慶応大学、東京大学などのメディア関係学部生、院生中心に50,60名程
小野アナ、面白い。
流石はNHK!。と感じたのが会場の設置状況やスタッフの数。会場には大型のミキサー等放送機材もしっかり用意、スタッフはイヤホン下げて全員スーツ。かなりの威圧感で、参加したぼくら学生は「私服じゃまずかった?」と思うほどでした。次回からはスタッフはラフな服装でいるべきです。一方で飲み物はセルフサービスでした(笑)、合理的ですね。それから、写真撮影はNGでした。準備中の様子だけ載せておきます。また、内容をサイトに書くことは許可を頂いています。
また、上の写真のように資料からグッズまでいろいろ頂きました。ありがとうございます。
堅苦しい雰囲気を見事に溶いていたのが小野アナウンサー、流石です。いつの間にかマイクの前に立ってた(笑)。小野さんいわく「人に気付かれない」そうですが、ホントです。面白いエピソードをいくつか語ってくれました。
- ガッテンの司会をしているのに、あるある大事典の街頭インタビューを受けた。
- 先日も講演会会場に入ろうとしたら聴衆に間違われNHKスタッフから「列に並ぶように」言われた
とか。「なるほど」と思ったのが、ためしてガッテンのクイズの話。作り手の狙いはクイズで間違ってもらうこと。不正解が驚きを生んで、興味を持ってもらえるのだそうです。
グループディスカッション
テーマは3点。
- NHKへの接触者率1を76%から3年後に80%へ
- 受信料支払い率を3年後に75%,5年後に78%へ
- どのようなNHKであってほしいか
学生側は4班にくじ引きで別れていまして、そこに理事と経営委員が1名ずつ入ってディスカッション。といっても時間が少なく議論と言えるのかどうか疑問ではありますが...。このテーマへの回答というより、個人的に気になった点を以下にまとめてあります。
僕らのテーブルに来たのは八幡理事と伊原委員です。「若者世代にNHKの番組を見てもらうにはどうしたらいいのか」 というのがディスカッション前半の内容。
僕はNHKの番組はよく見ている方。本来、NHKの強みは視聴率やスポンサーに囚われず番組を作れることだろうと考えています。僕も含めいわゆるNHKらしさ(簡単に言えば硬派)を養護する意見も多く出ました。一方で、NHKを日ごろ見ないという学生からは
- そもそもNHKが選択肢にない
- 家にテレビがない
- 報道番組に主観がない(民放のコメンテーターが意見を述べるスタイルが良い)
- NHKの番組は大学でのコミュニケーションのネタに成りえない
といった意見が出ました。NHKのコメンテーターをつけず、派手なBGMもなしに淡々と報じる姿勢を好ましく思う人と、物足りなく感じる人がいる。友人とのコミュニケーションのネタになる=誰でもが見てる番組を好む人がいれば、ネタにはならないけど希少価値のある番組が見たい人もいる。
難しいですね。語弊がある言い方だけど、一言で書けば硬派と軟派。
NHKは若者の気を引こうといろいろ試行錯誤をしています。
などなど。しかし、役員の話を聞くと成功とは言い難いみたいです。
民放的な路線を採用すればこれまでの「NHKらしさ」なるものが失われるかもしれないという懸念もありますが、僕は「(懸念が現実になるかは)NHK次第、自覚的に両者を使い分ければいいだけ」 といったような意見を話しました。「厳しいこといいますねぇ」と言われましたが、そうするしかないでしょう。硬軟、バランスよく使い分けるしかない。
また、民放的にやるにしても妙なNHKぽさが残ってしまい徹底されていないのではないかという指摘も。僕も同感。司会のテンポとかどうもノリが悪いように思えることはありますよね。
放送と通信の融合
キャンパスミーティングに参加した目的に一つは「NHKオンデマンドのMac,Linux対応を進めてください!」と言いたかったから。NHKファンのMacユーザーとして言わずにはいられない。NHKは僕の趣味にあう素晴らしいコンテンツを持っているんです。NHKスペシャルや海外ドキュメンタリー、イギリスもののドラマとかね。好きな人いるでしょう、こういうの。でも、視聴しづらい時間帯だったり、親兄弟とのチャンネル争いに敗けたり、なかなか見れない。
「録画しておけ」と言われても、
- DVD,HDDレコーダーは高価格で場所とり
- HDDの増設も難しい機種が多い(=バックアップがとれない)
- PC,Macでは原則編集できない
- iPhoneで見れない!, iTunesで管理できない!
本気でフリーオを輸入しようと考えることもあるのですが善良な視聴者なので、まだ踏み出していません。ワンセグも電波が入らない地下鉄では使えませんし。
なんだかんだでベターなのが番組配信ではないかと僕は考えています。YouTubeをレコーダー代わりに使っている人は多いでしょう。YouTubeはユーザーから見るととても使い勝手が良い。
- 録画操作が不要
- 見たい番組を検索すれば良い
- 携帯電話、ゲーム機、パソコンなど機器を選ばないので自分の好み、ライフスタイルに合わせて視聴できる
- 関連する動画をサジェストしてくれるので意外な番組と出会える
- ストリーミングで見ている限りはストレージも不要
YouTube、ニコニコ動画などの良いところは基本的に手間いらずで視聴できるところです。とはいっても無料配信はハードルが高い。学生からは無料にして欲しいという意見もありました。著作権法を改正してネット配信時の著作権料をゼロにでもしない限り難しいでしょう。一方、音楽をはじめとする有料配信も携帯電話向けの活況は言うまでもありません。PC向けにはiTunes Storeをはじめ世界展開しているサービスもあります。
オンデマンド
そんな中、NHKオンデマンドはきわめて使いにくい。試しに同じ班の学生に聞いてみたらNHKオンデマンドの利用者は1人だけ。それも一回限り。「友人が出演してたから」というのがサイトを利用した理由でした。NHKも想定通りに利用者が伸びない状況はなんとかしたいと考えているとのことです。
僕は、
- NHKオンデマンドはMac,Linuxで利用できないこと
- 『いつでも、どこでも、もっと身近にNHK』という目標2を実現するためには、番組配信をするならば、PC、携帯電話、ゲーム機ありとあらゆるデバイス、環境に配信するべき
だと言いました。少なくとも伊原委員はオンデマンドのMac非対応を知らなかった様子です。八幡理事はYouTubeやニコニコ動画の利用が始まっていること、オンデマンドを拡充していくこと を説明してくれました。残念ながら拡充の中身についての説明はありませんでしたが。
役員の少なくとも一部はオンデマンドがWindows専用とは知らなかったわけです。そのことを知っていただけたのは良かったと素直に思います。早く対応してくださいね、NHKさん。番組、買いますよー。
他の学生からは民放と一緒にアーカイブを構築して欲しいという意見がありました。これも実現できたら素晴らしいと思います。YouTubeで検索する場合、テレビ局の垣根を超えて検索してくれます。システム上は「タモリ倶楽部を見たらブラタモリを見る」ということができる。これは便利ですよね。視聴者からすればどこの局の番組であろうとあまり関係がないのですから。
配信システムを構築するのもよいですが、iTunesStoreなど既存のシステムを利用すれば、コスト面のメリットも大きいように思われます。海外展開も容易でしょうから世界市場で番組を売ることもできます。これも是非検討して欲しいですね。
広報力
学生の意見を聞いて役員の方が強く感じたのことのひとつが「広報力不足」だったようです。NHKの番組を知ってもらわないといけませんから、広報は必要だと僕も思います。でも、民放は番宣がどんどん増えていて僕は不快です。NHKも番宣が増えてきました。ある学生が言っていたように、メールマガジン(今風に言えばTwitter,mixi,facebook,グリー)で番組情報を配信するといった方面で展開しないと、NHKのコアユーザーからは反発が増える思います。役員の発言を聞いて心配になりました。
こういうディスカッションはよいと思う
経営者側の話が直接聞けて、なおかつ、こちらの意見も言えるという場は貴重。やはりリアルなやり取りは良いもの。これからもどんどん開いて欲しいと思います。学生も積極的に参加しようぜ、とくにNHK嫌いやテレビを見ない人こそ。
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一週間のうち5分以上NHKのテレビ、ラジオ、ネット、モバイルコンテンツを視聴している人の割合 ↩























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