ATOK2009 レビュー 1

TwitterでATOK 2009 for Macについて呟いたら「使用感を教えて欲しい」とリクエストを頂きました。簡単にまとめようと思ったら結構なレビューになってしまった......。しばらくシリーズ化してみます。

ことえりの変換精度に大いに不満を持ちつつも、ここしばらくはことえりで過ごしていました。しかし、ことえりではあまりにもストレスフル。それに加え、手書き入力による漢字検索ができないなど機能的にもちょっと不便。

ということでATOK 2009の出番であります。Windowsをメインに使用していた頃は一太郎+ATOKの最強コンビで通しておりまして、Macに移行する際は一太郎をどうするかが障害でした。egword universalというMacOS Xならではの素晴らしい日本語ワープロアプリを知り安心できたのも束の間、開発元のエルゴソフトが撤退。egword universal 2はLeopardではバッチリ動作しますが、Snow Leopardで動かなかったらどうしよう?などと不安を抱える今日この頃です。

私はJUST SYSTEMのJust MyShopからダウンロード版を購入しました。長年JUST SYSTEMにはお世話になっているのでAAA優待版にポイントやら割引がついて価格は¥3,225。通常のダウンロード版が¥9,240なので3分の1程です。

最近はATOK定額制サービスなる月額¥300で常に最新のATOKを利用できるサービスもあります。年間¥3600な上手に馴染まなくても¥300なら大したことはありません。手軽に使える上にパッケージ版より断然経済的。Mac向けのサービスは9月からだそうなので、Macな方はそれまで待つのもアリかと思います。

インストール

ATOKのインストールはインストーラーを起動するタイプ。一度、再起動をさせられます。ATOKが面倒なのはインストール後。なにしろ設定がややこしい。初めて使う人でマニュアルを見ずに使いやすい設定ができる人はいるのでしょうか?

まず、インストールが終了したら.dmgファイルに含まれているATOK辞書インストーラーからオプションの辞書をインストールしておきます。必要不可欠な辞書ではありませんが、乗換案内が提供する辞書が使えるようになります。

設定と多数のユーティリティー

ATOKの環境設定は

  • 入力・変換
  • 辞書・学習
  • 校正支援
  • 電子辞典検索

の4タブごとに詳細な設定ができ、かつ4つのタブによる設定全体をメールソフト、Word、Excel別に設定できるというものです。例えば、メールソフトでは関西弁モード、Wordでは文語モードのように設定できます。任意のアプリケーションで特別な設定をしたい場合にはATOKパレットのメニューから環境設定関連づけツールを使います。

これを使えばTwitterクライアントのみTwitter用入力設定を使うなんてことも可能です。ATOKの挙動を設定するにはATOKの環境設定を起動して行います。

なお、メニューエクストラに常駐する入力メニューとATOKパレットのメニューは少し異なっていて、ATOKパレットの環境設定からはサブメニューでパレットカスタマイザを起動できますが、入力メニューからはパレットカスタマイザを起動できませんし、 環境設定関連づけツールもパレットのメニューから起動します。

このように、ATOKには細々したツールがたくさんついてきます。それらは

/Library/Application Support/JustSystems/ATOK 2009/Support/

にインストールされています。

このフォルダにある一部のツールは未だにPower PCアプリケーションです。そのため動きがもっさりし、UIもどこか時代遅れなユーティリティーを使う場面が出てきます。なんとかならないものなのでしょうか > ジャストさん

一方で真新しいツールも。JUST Online Update.appはアップデータをチェックしてインストールするアプリケーション。Mac OS Xのソフトウェアアップデートでお馴染みです。

ちょっと不安定な傾向がある気がする

ATOKをことえりを比較したときに劣ると思われるのが、MacOS Xとの親和性や安定性の部分です。

  • 未だにIntelアーキテクチャに最適化できていない
  • たくさんのユーティリティーを駆使する必要がある
  • 設定がわかりにくい(長年のATOKユーザーは親しんでいるので変更が難しいのでしょう)
  • MacOS Xのアップデートで不具合を来す頻度が高い
  • ことえりより重い
  • ときどきフリーズする

このような部分は改善していただきたいところです。なお、安定性についてはATOK 2008からIM-kitに対応しAppleが推奨する形式になったため改善していると思われますが、ATOK2008 for Macの体験版でもフリーズがたまに発生したので、安定性の点ではやや、ことえりに劣る気がします。

MacOS Xアプリケーションらしさという点では今ひとつですが、ATOKはクロスプラットフォームな日本語入力システム。Windows, MacOS X, Linuxといったデスクトップからモバイルデバイスまで幅広く展開しているのは大きな強みです。別途料金はかかりますがさらにWindows版とMac版はATOK Syncに対応しているため、複数マシン間でユーザー辞書や定型文の同期が可能です。これは今後試してみたいと思います。

また、最近ではATOKダイレクトなんていうのも。これはATOKにプラグインを入れるとYahoo Japanやはてなと連携できるというもの。APIが公開されていて、Perl,Ruby,Pythonでプラグインは記述されます。ユーザーによるプラグインも登場しているようです。

ATOKダイレクトやATOK Syncの使い勝手、肝心の仮名漢字変換については次回以降のレビューでお届けします(予定)

参考

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